創業明治33年の老舗企業が
アプリでお客様とのコミュニケーション変革に挑む

株式会社プロルート丸光

営業本部長室営業企画
販促担当増田康行氏
開発会社
株式会社スタジオキャンビー
代表取締役　神戸貴弘氏

アプリの紹介

創業明治33年の衣料品を中心とする会員制総合卸売業の株式会社プロルート丸光では、豊富な品揃えに加え売れ筋等の情報提供により、会員の小売業者様から大きな信頼を得てきました。これまでダイレクトメールを使ってお客様への情報提供をしてきましたが、お客様とのよりタイムリーで効果的なコミュニケーションを行うために開発されたのがプロルート丸光アプリでした。お客様が各担当バイヤーから送られる売れ筋情報などをタイムライン風の画面で見ながら、気になった情報にはバイヤーと個別にチャットでやりとりができる仕組みが提供されています。

Monaca採用の背景

2015年4月ごろにお客様との新たなコミュニケーションツールの構想が生まれ、プロルート丸光として社内初のモバイルアプリの開発プロジェクトがスタートしました。アプリの要件を詰めるなかで、iPhoneとAndroidの両プラットフォームへの対応が必須要件となり、ワンソースでの開発ができるMonacaの採用にいたりました。また、お客様とのメッセージの送受信をリアルタイムに通知するためにPush通知機能が必要であったため、ニフクラ mobile backendと連携していたことも魅力だったそうです。結果としては構想から、わずか5ヶ月後にはiPhone向け、Android向けの両アプリを予定通りリリース。お客様からの評判も良くDL数も順調に伸び、新たなコミュニケーション基盤として定着しつつあるそうです。

Monacaの導入効果

3ヶ月間という短期間でiOS、Android向けのアプリを同時に開発できた
ニフクラ mobile backend連携でプッシュ通知がすぐに実装できた
Onsen UIを活用しシンプルで直感的なUIを実現できた

Q&A

Monacaでのアプリ開発に関して、アプリの企画責任者の株式会社プロルート丸光の増田康行氏と開発を担当された株式会社スタジオキャンビーの神戸貴弘氏にお話をおうかがいいたしました。

Q1.アプリの導入で苦労された点を教えてください。

増田氏　アプリの導入も開発も初めての事ばかりだったので色々と苦労しました。お客さまの年齢が比較的高いためアプリのUIについてはシンプルで直感的に操作できるものにこだわりました。また、各バイヤーがメールやLineなど独自にお客様とのやりとりの手段を持っていたので、アプリに一本化するために説得するのが大変でしたが、まずは使ってもらいバイヤーやお客様からの意見を反映していきたいと思っています。

Q2.アプリ開発で特に留意された点はありますか？

神戸氏　アプリの内部で非同期通信を行っているのですが、その動作方法によってバッテリーの消費が大きくなってしまうことがあります。開発中にはなかなか気づきにくい点なのですが、バッテリー消費量に関してはかなり注意して開発を行いました。

Q3.Monaca及びニフクラ mobile backendの導入効果はいかがでしたか？

神戸氏　Monacaは別プロジェクトでも使ったことがあり、HTML5ハイブリッド型のアプリ開発の特徴も把握をしていたためスムーズに開発を進めることができました。また、UI開発においてはOnsen UIにかなり助けられました。ニフクラ mobile backendは、今回初めて使ったのですが、SDKがMonacaにあらかじめ組み込まれていますし、ドキュメントやサンプルも充実していたので予定通りの機能が組み込めました。

Q4.プロルート丸光アプリの成果と今後の展望について教えて下さい。

増田氏　まだ始まったばかりですが、想定を上回る利用率になっています。概ねお客様からの評判は良いですね。特に、国内遠方のお客様、人出が足りず店を離れられないお客様は、生の情報が何よりも大事ですから、よくご利用いただいています。また、最近、台湾、香港、中国本土からの海外バイヤーのお客様が増えているのですが、渡航前に情報が得られるということで大変喜ばれています。今後は翻訳機能もつけて、国内・海外バイヤーとも簡単に密にコミュニケーション出来るようなツールに進化させていきたいです。