スマートフォンアプリ「東京カレンダー」についてフューチャーアーキテクト株式会社の星賢一氏にお話をおうかがいしました。

Q1.Monacaの第一印象はいかがでしたでしょうか？

Monacaデバッガーを使って開発したアプリをすぐに確認できるのが良いです。インスペクター機能を使ってWebアプリを作るような感覚でアプリ開発ができました。テストツールが充実しているので、テスト効率が良い印象を受けました。また、使う前には、すぐに開発が始められる簡易ツールというイメージがあったのですが、実際に触ってみて「ここまでできちゃうんだ」という印象も持ちました。

Q2.Monacaを使ったHTML5ハイブリッドアプリ開発の習得にどれくらいの期間が必要でしたか？

開発の主担当者はアプリ開発経験のない技術者だったのですが、1か月もかからずMonacaを使いこなして開発できるようになった印象があります。プロジェクトの後半でメンバーを追加したのですが、こちらもすんなりと開発に入ることができました。Web開発経験がある技術者であれば技術面の問題はなく、すぐに使えるイメージです。
初挑戦でもモバイルアプリをストアに公開できるようなレベルになるまでに、1か月ぐらいあれば十分だと思います。

Q3.東京カレンダーアプリで留意した点はどこでしょうか？

PC版とスマホ版のWebサイト、そしてスマホアプリを同じ世界観で作りたいと考え、どのデバイスでも共通の操作感を実現しました。アプリの開発技術としてWeb技術を採用することによって容易に実現することができました。ユーザーはどのデバイスで利用しても操作に迷うことはないと思います。
アプリらしさという点では、アプリ特有の機能としてプッシュ通知を効果的使うことを意識しました。

Q4.開発現場のMonacaの評価はいかがでしょうか？

開発スタート時は1名で開始し、最終フェーズでは5名ほどの開発体制に増やしました。4か月程度で開発しましたが、Monacaを使用せずに素のCordovaのみで開発をしていたら、追加工数が1か月はかかったと思います。
アプリのテスト作業の効率も良く、実機確認がMonaca上でできるのが特に便利で現場からの評価が高いです。テスト工数は50％以上削減できたように思えます。
Monacaのように開発効率が上がるツールというのは、現場に受け入れられやすいと感じます。日本語のドキュメントが充実しているのも喜ばれました。